NHKの大河ドラマは放送が1年と長期間にわたるため、主役のみならず周辺の人物も存分に活躍させることができる。大河をきっかけに知られざる人物が注目されることも珍しくない。 今回の『光る君へ』では、藤原道長の父、段田安則演じる藤原兼家(かねいえ)の存在感が冒頭から際立っている。右大臣まで出世した兼家だったが、まだ上に左大臣と太政大臣がいた。左大臣は、益岡徹演じる源雅信(まさのぶ)で、太政大臣は橋爪淳が演じる藤原頼忠(よりただ)である。 2人を飛び越えて実権を握るには、自分の孫を天皇に即位させて、外祖父となるほかはない。幸いなことに、兼家の次女・詮子(あきこ)と円融天皇との間に懐仁(やすひと)が生ま
『光る君へ』文献にも描かれている藤原兼家の狡猾さ、「たぬき寝入り」で凶事をスルーした出来事も
【真山知幸の大河ドラマ解剖】
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