昨年10月7日に始まったイスラエル・ハマス間の戦闘開始から4カ月が経過した。中東情勢の緊迫化を受けて、米国の役割が改めてクローズアップされているのではないかと筆者は考えている。 開戦直後に空母打撃軍を派遣するなど、米国は軍事面から地域の安定化に尽力している。これに対し、中東地域で存在感を高めたとされる中国の貢献度は皆無に等しいと言っても過言ではないからだ。 オバマ元大統領は2013年に「米国は『世界の警察官』の立場から降りる」と述べたが、「困ったときの米軍頼み」の構図は今も変わっていない。 ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)によれば、米国の2022年の軍事費は8769億ドルと世界第1位
米軍を蝕む2つのアキレス腱、造船能力で中国に負け、肥満で兵士の人材不足
中国・ロシア・中東…高まる脅威を前にした米軍の弱体化で世界はより不安定に
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