そもそも、国が定める「指定野菜」とはいったい何か。 1966年、「野菜生産出荷安定法」が制定され、国内で消費される野菜で特に消費量の多いものが「指定野菜」として定められるようになった。現在キャベツや大根、キュウリ、トマトなど14品目が指定されている。農林水産省は1月22日、2026年度からここにブロッコリーを加える方針を発表した。指定野菜が追加されるのは、1974年の馬鈴薯(じゃがいも)以来、実に半世紀ぶりだ。 指定野菜の中で規模が大きい産地は「指定産地」として定められる。指定産地になると、指定野菜の価格が安くなった場合に国から補助金がでる。野菜の栽培は天候の影響を受けやすく、市場への供給量の