1月8日の米WTI原油先物価格(原油価格)は前週末比3.04ドル(4.1%)安の1バレル=70.77ドルで取引を終えた。サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコが7日に代表油種「アラビアンライト」の2月積みのアジア向け公式販売価格(OSP)を1バレル当たり2ドル引き下げると発表したことが主な要因だ。 サウジアラムコはアラビアンライトの価格を2021年11月以来の低水準にすることで世界の原油市場のシェア拡大を狙う目的があるとされている。市場は「世界の原油需要が弱含みする」と嫌気し、売りが広がった。 昨年の原油価格は年間で10.7%下落した。下落したのは3年ぶりのことだ。今年に入ってもこの流れが