就職面接で「御社のために頑張ります」などと言った経験はないだろうか? なぜ日本人は会社のために尽くす意識があるのか。そのルーツは江戸時代かもしれない、と思わせてくれたのが、今回紹介する書籍『仕事と江戸時代——武士・町人・百姓はどう働いたか』(戸森麻衣子著、筑摩書房)だ。 著者は日本近世史を中心とした人文社会を研究している戸森麻衣子氏。本書は江戸時代に暮らす人々の働き方について、当時の身分制度を踏まえて詳しく紹介している。江戸時代の雇用について戸森氏は以下のように集約する。 江戸時代における身分階層は「武士・百姓・町人・宗教者」の主に4つに大別される。 武士はいわゆる時代劇に出てくる「
二宮尊徳も派遣労働者だった!「会社に尽くす」は日本人のDNAなのか
【ブックレビュー】江戸時代の働き方から日本の雇用意識のルーツを探る
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