現在、「台湾」が国交を結んでいるのは世界でたった13カ国に過ぎない。日本やアメリカをはじめとする多くの国々は台湾を独立した1つの国家と認めていないのだ。台湾は独自の統治機構を備え、安定した秩序を保っているのにもかかわらずだ。 台湾と中国の関係は単純なものではない。常に対立して敵対関係にあるというわけではない。台湾の住民には中国大陸からの移民の子孫も多く、さまざまな文化を共有していたり、1946年に成立した中華民国憲法をいまも維持していたりと、単なる「敵と味方」と言い切れない関係性があるという。 本書の筆者である家永真幸氏は、東京女子大学の准教授。中国政治外交史、現代台湾政治が専門だ。家永氏は本
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