本稿では、年間を通して『どうする家康』を見た上での、筆者なりの総括的な感想を述べてみたい。 大河ドラマは、ドラマである以上はエンタテインメントであるから、脚色やフィクションを交えなければ、ドラマとして成立しない。とはいえ、あまりに荒唐無稽だと(たとえば関ヶ原で西軍が勝ってしまうとか)、視聴者がついてこれなくなる。というより、「歴史に題材をとったドラマ」として成り立たなくなってしまう。 ゆえに、大筋では史実に沿いつつ、個々の場面や展開では脚色なりフィクションを加えることになる。このあたりが、制作側や脚本家のさじ加減で、視聴者からすればツッコミ所ともなる。そうしたさじ加減が絶妙で、視聴者にフィクシ
専門家から見た大河ドラマ『どうする家康』に感じた、韓国・中国ドラマの影響
戦国大河ドラマはどこへ行く?(前編)
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