史上最強のアメリカ軍が「3正面作戦」への対応に四苦八苦している。「台湾や南シナ海をめぐる中国」「ウクライナなど欧州を舞台にしたロシア」「イランを中心にした中東」が3正面で、既存の中露に加え、新たにイランがアメリカに対する脅威レベルを高めているからだ。 2023年10月にイスラム武装勢力ハマスとイスラエルとの激突、いわゆる「イスラエル・ガザ戦争」が勃発し、ハマスを援助するイランと、イスラエルを全面支援するアメリカによる代理戦争の様相も呈している。 実際、レバノンのヒズボラやイエメンのフーシ派など、他の親イラン武装勢力がハマスに呼応し、シリア・イラク駐留の米軍部隊や紅海で警戒中の米軍艦をドローン攻
弱体化が進む米国の軍事力、これから直面しかねない「3正面同時作戦」の危機
主要兵器の数は冷戦期の50~60%、「テロとの戦い」に費やした8兆ドルが元凶
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