イスラム組織ハマスがイスラエルを襲撃してから2カ月近くが経った12月4日、国連本部前に150人ほどの参加者が集い、抗議の声を上げた。ユダヤ系の女性団体などが組織したこのデモは、ハマスが10月7日当初の襲撃で、多数の民間人に凄惨な性暴力を加えていたという証言から国連機関などの国際社会が目を背けていると糾弾したものだ。集会にはボディスーツの上に下着をつけ、股間などに血のりをつけた姿の女性らが居並び、ハマスによるという性暴力のすさまじさを表現した*1。 11月末あたりから「ハマスによる大規模な性暴力」として複数の欧米メディアが相次いで報じている被害の実態は壮絶だ。英高級紙タイムズは12月2日、生存者