仕事の緊張から離れたとき、また家庭でも一人の時間を持った時、つい、釣りにつながることを考えてしまいます。 海況や釣果情報から次の釣行を検討しながら、以前味わった渾身の1匹や、大釣れ後の至福の時間。渋い日に逃した1匹の悔しい思い出と教訓は、不思議と鮮明に蘇ります。 このような鮮明な記憶や、いわば生活の一部にまでなってしまうほど心を捉え続ける「症状」は、これまで私を含めて希少な「道楽者」に限ったことと考えていました。  たまたま機会があり調べてみると、どうやら人間の脳の特性が関係し、大小多くの人が感じられることのようです。    今回は、釣りという遊びの「吸引力」を脳科学的側面も踏まえて2回に