[ドバイ発]11月30日~12月12日、世界屈指の産油国・アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開かれる国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)はいきなりサプライズで幕を開けた。 昨年、エジプトのシャルム・エル・シェイクで開催されたCOP27で合意した異常気象による被害に対処する「損失と損害」基金の中身が決まり、最初のわずか1時間で計4億2000万ドルもの拠出が表明されたのだ。 前回のCOPでは、先進国と途上国の意見の対立などから、基金にどの国がいくら拠出するのか、その基金がどのように運用されるかについて何も決まらなかった。それが今回のCOPでは瞬く間に4億2000万ドルの拠出が約束