「お祭りが下火になってきてしまい、祭りがあるのは迷惑だというのが昭和60年ですよね。祭りなんか、もうやらない方がいいという人が多くなっちゃったんです」 佐原商工会議所顧問である小森孝一さんは、当時をこのように語る。小森さんは、大祭をまちづくりの原点とする運動の中心的人物。何よりも大祭を愛する佐原人。大祭があるところに小森さんありだ。そんな小森さんが本格的にまちづくりを開始したのは、自身が経営する会社の代表を務める一方で、東関戸地区の区長として大祭運営の中心を担うことになった時だった。 佐原の大祭は、小野川両岸にある本宿地区が夏に、新宿地区が秋にと、それぞれが行う祭りの総称で、約300年の歴史があ
ユネスコ無形文化遺産「佐原の大祭」はどうやって消滅の危機を乗り越えたのか
300年の歴史、40万人以上を集客するお祭りを復活させたのは、その「歴史」だった
Premium会員登録のご案内
Premium会員の特典
- プレミアム限定の記事配信
- プレミアム専用記事レイアウト
- 印刷に最適な画面提供