認知科学・発達心理学を専門とする今井むつみは、長らく「子供というのはなぜこんなにオノマトペが好きなんだろう」という素朴な疑問を抱いていた。 オノマトペに魅了された2人が本書の執筆を始めたのは5年ほど前のこと。学術系の本で共著の形をとる場合は、それぞれ章を分担して書くケースが一般的だが、今回はコミュニケーションをとりながら、すべてをともに執筆した。 本書では、私たちが日々なんの気なしに使っている言語というのものが、いかに豊かで、奥深く、かつ謎の多いものなのか、とにかく驚かされる。内容は非常に専門的なのだけれど、オノマトペがテーマだからか親しみやすく、「ええ〜!」「へえ〜!」の連続で、思わず誰かに