終戦直後、並木路子の『リンゴの唄』が焼け跡に流れましたが、『東京ブギウギ』が昭和23年1月にレコード発売されるまでのヒット曲といえば、『麗人の歌』『悲しき竹笛』(どちらも、作曲・古賀政男)など短調で内向きの曲が多く、戦争が終わった解放感をダイレクトに歌ってくれるような歌を、多くの国民は待ち望んでいたのかもしれません。『東京ブギウギ』の爆発的な人気がそれを証明しているようです。 笠置と服部、関西人同士だからこそ生み出せた「和製ブギウギ」作品は、当時の流行歌とは次の7つの点で明らかに一線を画していました。①多くの言葉をリズミカルに早口で歌い上げる疾走感②終戦によって解禁されたジャズを中心とした米国
笠置シヅ子と服部良一の生み出した「和製ブギウギ」、唯一無二の魅力とは?
朝ドラ『ブギウギ』モデル、笠置シヅ子の咆哮と純情と残照(3)残照は永遠に
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