1590年(天正18)の小田原攻めの際、徳川家康が築いた陣所の跡が小田原の市街地に、ひっそりと残っているのをご存じだろうか。 小田原駅の東口から城東車庫行のバス(1時間に2本くらい)に乗って、今井というバス停で降りる。バス停のすぐ横にある看板の所から小道に入るとあっさり到着。東照宮の小さな社があって、その前に「徳川家康陣地跡の碑」と説明板が立っている。 たいがいの人は、「何だ、これだけか」とばかりに石碑と説明板の写真を撮って帰ってしまう。いや実際、筆者が取材に訪れたときも、歴史好きとおぼしきシニア男性を2、3人見かけたのだが、写真を撮るとソソクサとバス停に引き返していた。 何て、もったいない!