以前、音楽としてのヴィジュアル系を象徴する楽曲として、LUNA SEA「ROSIER」(1994年)を取り上げた。退廃美の世界観と刹那的な歌詞、緩急のついたドラマティックな楽曲展開を持った同曲は、ヴィジュアル系ロック、V-ROCKの雛形というべき存在にもなった。 そうした楽曲展開や空間系エフェクトを施したギターサウンドなど、ヴィジュアル系を感じさせる音の要素がある。では、ボーカルではどうだろう。ニヒルでナルシシズムを漂わせながら、狂気性を感じさせるヒステリックなシャウト……そんな現在まで続くヴィジュアル系っぽいボーカルのパブリックイメージを定着させたのは、黒夢のボーカリスト、清春だろう。英国ゴ
“名古屋系”を切り開き、最強のライブバンドへ進化し続けた「黒夢」の軌跡
ヴィジュアル系カリスマ列伝:第7回
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