私が初めて北方領土の択捉島を訪れたのは2012(平成24)年のことであった。ビザなし交流団員として参加した。2013(平成25)年には色丹島、2015(平成27)年には択捉島と国後島を訪問している。ちなみに根室半島からも近い距離にある歯舞群島は、ビザなし交流の中には組み込まれていない。 2012年に択捉島を訪れた時、ソ連の侵攻を打電した郵便局が現存していた。だが3年後の2015年に再訪した時には取り壊され、北方領土における日本の建物は姿を消した。日本のムラの跡をいくつか訪問したが、そこにはかつての日本人集落の面影はまったくない。 ロシア人が暮らす集落は、ペンキでカラフルに塗られた建物が並び、異
墓石が証明する北方領土は日本固有の領土、ロシア「対日戦勝記念日」に考える
「墓は故郷そのもの」、平均年齢87歳を超えた元島民の切なる願い
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