日本人で桃太郎をしらない人はいないだろう。 ある山の屋敷に、おじいさんとおばあさんが住んでいた。 おじいさんは山へ鷹狩りに、おばあさんは川へ魚釣りにでかけた。 おばあさんがタバコを吹かしていると、ドンブラコドンブラコと大きな桃が流れてきた。力持ちのおばあさんは桃を拾い上げて持ち帰り、これを真っ二つに叩き割った。 すると中から、成人女性が胸と下腹部を隠した状態で現れた。桃のビーナス誕生である。この通称ピーチ姫は犬と猿と雉を連れて鬼退治にでかけた──などと書いたら、「アホか!」と一億二千万の日本人全員からツッコミが入るに違いない。 冗談はここまでにしておき、なぜ桃から生まれたのか、なぜお供が犬と猿
なぜ「桃太郎」のお供は犬と猿と雉なのか?江戸時代後期まで違った古典の真実
古典を読む(3)桃太郎
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