日本に「車社会」が来る。それは私たちがSLの動態保存運転を始めるよりも早く、昭和40年代には、すでに予見できていたことです。だからこそのSLの運転でもありました。 もちろんこの時点で、SLの運転がどれだけの経済効果を生むのか正確に把握できていた人はいなかったでしょう。けれども実際に運転を始めて、やり方を工夫すれば事業として継続できることが理解された。その結果として、今日までSLの運転が続けられたのだと思います。 それから時間が経って、今は当社の路線でも定期券を利用している人が本当に少なくなっている。今になってそのことに気が付いたような論調もありますが、それは予見できたことです。 今は大井川鉄道
大井川鉄道がリアル「きかんしゃトーマス号」を走らせた理由と危機感
「SLを運転すれば客が来るような時代ではない」と名物広報の山本豊福さんは言う
2023.8.23(水)
池口 英司
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