全国各地で空き家が増えている。 総務省の調べでは、1988年から2018年の30年間に倍以上に膨らんだ(図1)。 国土交通省が2019年に行った調査(「令和元年空き家所有者実態調査」)では、人が住まなくなってから20年以上経っている空き家が、全体の2割以上を占める。所有者が遠方に住んでいてメンテナンスが難しかったり、更地にする費用を工面できなかったりして、放置されるケースも聞かれる。 しかし、誰も住まない状態が長く続けば、景観が悪化し倒壊の危険が増すほか、防犯や衛生上の問題も懸念される。 他方、移住や移住創業を考える人にとって、住む場所や事業を行う場所の確保は最重要課題の一つである。 そこに空