日本のスイーツの起源と発展について、前回は江戸時代までを取り上げました。明治時代以降の急速な発展について取り上げます。 明治時代初期、文明開化の流れに乗って西洋文化が急速に伝わると、日本の菓子業界には新たな風が吹き出しました。 ビスケット、チョコレート、キャラメルなどの「西洋菓子」と今までの菓子を区別する形で「和菓子」という概念がここで初めて生まれました。 また、バターやミルクといった新たな食材やオーブンなどの調理器具が日本に入ってきたことで、国内でも西洋菓子の製造が始まりました。 ただ、明治初期の西洋菓子は甘さが強すぎたのか当時の日本人の口にはあまり合いませんでした。 明治時代中期になると、