地域経済の潤滑油になることが期待される移住創業者。しかし、一念発起して始めた事業が地域の実情を無視したものであれば、商売を続けることは難しいだろう。 顧客をつかめず事業から撤退することになれば、地域経済にとってもマイナスである。 当研究所の調査では、地域住民の4割が移住創業者に対して「地域になかった事業の創出」を望んでいることが明らかになっている(図1)。 だが、目新しい事業であれば地域のニーズから外れていても問題ないというわけではない。 地元企業との協業や地域の魅力発信、地域産品の活用などの回答が多いことからわかるように、地域産業への貢献に対する期待が根底にある。 移住創業者の事業と地域の実