米国ワシントンの連邦最高裁判所は6月29日、米ハーバード大学が入試選抜で人種による優遇措置を講じる「アファーマティブ・アクション」制度を採用しているのは「違憲」だとする判断を下した。 今回の訴訟でハーバード大学を訴えたのは、アジア系アメリカ人の学生団体「公平な入学者選抜を求める学生たち」(SFFA)で、「ハーバード大学の入試でアジア系が差別され、本来より合格者が抑えられている」として、同時にノースカロライナ大学をも訴えていた。SFFAの主張では、大学側の不当な「人種バランス調整」によって、黒人やヒスパニック系の合格率が高まる分、アジア系の合格率が低くなっているのは「アジア系への差別だ」とした。