コロナ禍を契機に葬儀の在り方が変化してきている。 感染防止のため大勢の人が集まることが難しくなり、一時は都道府県をまたいだ移動も制限されたため、家族や近親者など少人数で行う「家族葬」が拡大した。パソコンやスマートフォンを使ってリモートで参列する「オンライン葬儀」を取り扱う会社も増えているという。 一方、檀家寺を持たない人の増加を背景に、葬儀や法要のためにその日限りの僧侶を安価に手配するサービスも出てきた。 葬儀の在り方だけでなく業界自体も変わってきたことを強く感じたのは、5月に急死した義母の葬儀を都内で執り行った時だ。 6年前に亡くなった義父は葬儀社と生前契約を交わし、会場はもちろん、棺や祭壇