日本の株価が33年ぶりの高値圏にあります。6月13日には日経平均株価は終値で3万3000円台を回復するなど、1989年大納会につけた史上最高値の3万8915円まであと約7000円の水準に迫っています。 筆者は4月22日の当コラム「株価の天井は広島サミットか、市場に出現している3つの異変は無視できない」で、「5月中旬の広島サミットあたりまで株高が続く」と書きました。 理由は、株高の原動力である日銀マネーが膨張していたからです。当コラムでも何度か触れたように、過去を振り返ると、中央銀行による量的緩和によってマネーの流動性が高まると株価が堅調に推移し、逆に緩和策の縮小で流動性が下がると株価も勢いを失