1575年(天正3)の5月に、織田信長&徳川家康の連合軍が武田勝頼を破った長篠合戦。大河ドラマ『どうする家康』がこの合戦に差しかかったタイミングで、各種ウェブサイトも関連記事でにぎわっていますが、記事によって「長篠合戦」「設楽原(したらがはら)合戦」と呼称が一定しません。 歴史上の合戦や会戦は、起きた場所の地名を取って呼ぶのが一般的です。たとえば、「石橋山合戦」「関ヶ原合戦」「鳥羽・伏見の戦い」、世界史に目を広げてみても「赤壁の戦い」「ワーテルロー会戦」「クルスク戦車戦」といった具合です。 1575年5月の織田・徳川連合軍vs.武田の戦いの場合も、「長篠」「設楽原」は共に戦いが起きた場所の地名