昔と比較して、女性の偉人の伝記も頻繁に目にするようになりましたが、その内容は母性や女性性などを協調して描いたものが多いように感じられます。 例えば、伝記の常連であるナイチンゲール。かつては、「白衣の天使」「ランプの貴婦人」と紹介されることがしばしばでした。しかし、彼女が看護現場で実際に働いたのはクリミア戦争の期間のわずか2年にすぎません。 看護だけにとどまらず、統計学を駆使してイギリス、ひいては世界の医療衛生行政に変革を起こしたという点が彼女の最も大きな功績です。最近になってようやく、ナイチンゲールの統計学者としての実績が伝記に反映されるようになりました。 ただ、彼女がそのような業績を残すに至