NHK大河ドラマ『どうする家康』で、新しい歴史解釈を取り入れながらの演出が話題になっている。第20回放送「岡崎クーデター」では、武田信玄亡きあと、武田勝頼率いる武田軍が意外に手ごわい戦いぶりを見せて、徳川家康を追い詰めていく。そのうえ、家康の嫡男である信康が城主を務める岡崎城で不穏な動きが・・・。その見所について、『なにかと人間くさい徳川将軍』の著者で偉人研究家の真山知幸氏が解説する。(JBpress編集部) 歴史は勝者によって作られる――。そう言われるように、敗者となった歴史人物には辛辣な評価が下されることが珍しくない。それも敗北の影響が本人のみならず、組織全体を廃れさせたとなれば、その悪評