世界でドル離れが進んでいます。 第2次大戦後、世界の貿易はドルを基軸に行われてきました。ところが2022年にウクライナ戦争が勃発したことを受け、米国とその同盟国はロシアの金融資産を凍結し、ドルベースでやりとりされているグローバル決済システムからロシアの銀行を切り離しました。 これを見た新興国は「明日は我が身」とばかりに、「国籍」のない金を買い進めると同時に、他国との貿易ではドルを介さず、お互いの通貨で直接取引しようという取り組みを本格化し始めています。 もっとも、米国債の発行残高に占める海外投資家の割合をみると、リーマンショックが発生した2008年をピークに22年末までの14年間で半減していま