今年4月、全国で統一地方選が行われた。SNS上では「街中を選挙カーが走り回ってうるさかった」といったつぶやきも見られたが、私たちが民主主義を是とし、皆で政治的決定を行う仕組みを維持しようとする以上、一人ひとりが政治への関心を持ち続けることが欠かせない。そうすることでしか、政治に私たちの声を反映させることはできないからだ。 しかしAI技術の進化は、従来通りの民主主義のあり方を根本から機能不全に追いやるリスクを生み出し始めている。そうした懸念の一つを裏付けているのが、最近コーネル大学の研究者らが発表した、とある論文だ。 それは同大学のコーネル・テック・ポリシー研究所で所長を務める、サラ・クレップス