孫正義と馬雲(ジャック・マー)という今世紀最大の日中間の「友情と打算」が、23年で破綻した――。 4月12日、英フィナンシャルタイムズ紙が、「ソフトバンクがほとんどのアリババ株を売り払おうとしている」(SoftBank moves to sell down most of its Alibaba stake)と題した記事を掲載した。ソフトバンクも同紙の取材に、「5月の3月期決算発表で詳細を明らかにするが、アリババの事業環境をめぐる不透明感の高まりに対処する守りの姿勢を表したもの」と答えたという。 ソフトバンクはもともと、アリババ株の23.7%を保持していたが、昨年、14.6%に引き下げた。それ