米WTI原油先物価格はこのところ1バレル=70ドル台後半で推移している。「中国の経済活動の再開が原油需要の増加につながる」との期待が高まるものの、上値が重い状況が続いている。 まず供給サイドの動きを見てみたい。 ロイターによれば、1月のOPEC(石油輸出国機構)の原油生産量は日糧2887万バレルで、昨年(2022年)12月から5万バレル減少した。イラクの原油生産量が減少したことなどが主な要因だ。 OPECとロシアなどの大産油国で構成するOPECプラスは2月1日に合同閣僚監視委員会(JMMC)を開催し、原油生産に関する現行の政策を維持する方針を確認した。 OPECプラスは昨年11月から今年末まで