ロシアによる攻撃が続くなか、ウクライナに対する西側戦車の大量援助が紛糾の末に決まった。ウクライナに送られるのは、ドイツ製「レオパルト2(以下、レオ2)」、アメリカ製「M1」、イギリス製「チャレンジャー2」という西側第一線のヘビー級戦車“三羽烏”300台以上だ。 これを受けて「ウクライナの大平原で西側製、ロシア製両戦車が相まみえての大戦車戦が起こるのか」と想像する読者も多いだろう。だが、NATOの盟主であるアメリカがウクライナ軍に伝授する地上戦の進め方は、「圧倒的な空軍力で敵を壊滅させた後に戦車を繰り出す」というのがセオリーで、こちら側にも相当の被害が出る戦車同士の殴り合いは極力避ける。 第2次