1月13日、ホワイトハウスで日米首脳会談が行われ、台湾有事を念頭に日米防衛協力を強化する方向が確認された。 直後の日米共同声明の中では「台湾海峡の平和と安定を維持することの重要性を強調し、両岸問題の平和的解決を促す」と明記されている。 近年の中国の軍事力増強に対応するために日米同盟をベースとする日本の防衛力を強化することは不可欠である。しかし、その目的は戦争抑止である。 今回の防衛力強化の目的も主に中国に対する抑止力の強化にある。 ただし、中国経済の規模はGDP(国民総生産)で比較すれば日本の4倍以上に達しており、数年以内に5倍になる見通しである。 軍事力は経済力に比例するうえ、日本は長年にわ
台湾有事対応は反撃能力より外交努力
有事を防ぐ日米欧アジアの対中融和政策協力が重要