2022年のワールドカップ・カタール大会における、日本代表の敗因はどこに求めるべきだろうか? 歴史家である筆者は、ここで「ものごとの相関関係を時間軸に沿って長いスパンで見つめる」立場をとる。さかのぼって考えてみよう。 前回(2018年)のロシア大会のあと、日本代表は強化方針として「対応力」というテーマを掲げた。選手達がピッチ上で主体的に判断しながら、ゲームの変化に対応できるようなコントロール力、ということである。 これは、日本サッカー協会が「ロストフの14秒」の戦訓として導き出したものだ。森保監督はさまざまな批判を浴びながらも、一貫して「対応力」というテーマに辛抱強く取り組んできた、といってよ
2018年ワールドカップ「ロストフの14秒」を招いた真因はなんだったのか
歴史家が考えるサッカー日本代表の敗因(3)
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