「来年のことを言うと鬼が笑う」かもしれないが、その諺に反して米国では2024年大統領選に向けた駆け引きが水面下で始まっている。 英語では「Fools set far trysts」(愚か者は遠い先の約束をする)。 その最たる人物がドナルド・トランプ前大統領だと言い切ったのは、トランプ氏との単独インタビューを許されたことのある敏腕記者、オリビア・ヌッツィ氏(29)だ。 米知識層に愛読されている「ニューヨーク」誌の政治担当ワシントン駐在だ。同誌の最新号に掲載された記事はショッキングだった。 長い見出しだ。「内幕、ドナルド・トランプの悲しき、一人ぼっちの、乾いた、打ちひしがれた、基本的には見せかけの再