世界的なEV(電気自動車)ブームに押されて、「FCV(燃料電池車)はもう『終わったクルマ』なのか?」という印象を持つ自動車ユーザーは少なくないのではないだろうか。 燃料電池車は、水素を燃料とし、水素と酸素を化学反応させて作った電気を動力とする自動車だ。現在、日本国内で販売されている燃料電池車は、国産車ではトヨタ「MIRAI」のみ。輸入車でも韓国ヒョンデ「ネッソ」だけである。 また、ホンダは「クラリティ フューエルセル」の生産を中止したほか、日産は中長期の事業構造改革計画「Nissan Next」や長期ビジョン「Nissan Ambition 2030」の中で、燃料電池車については触れていない。