株式市場の先行きには慎重な声が出始めています。今回は日本のマーケットを動かす要因について考えてみたいと思います。 1980年代末、東京の地価は山手線の内側だけで米国全土が買えるほど上昇していました。不動産価格が上がれば土地持ち会社の株価も上がる。当初は銀座などに資産を持つ会社の株が買われましたが、そのうちに東京湾岸に工場を持つ会社の株まで上がり始めたのです。さらにそんな「お宝」銘柄を探すべく、地図までバカ売れしたのでした。 そうした事態に「異常だ」と言う声もあったのですが、「正論を聞いていたって競争に勝てない」「明日は今日よりも高いのだ」―といった心理が蔓延し、土くれを黄金に変えるという錬金術
日本株を売り始めた外国人投資家、裏にあるのは中国経済の停滞懸念か
株価で米国に差をつけられたのは「円安で価値目減り」だけが理由ではない
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