世界では1年間に100万点もの本が出版されているが、日本語に翻訳されて読むことができるのはたった0.005%ほどと言われている。翻訳本は著者印税以外に原書の版権取得費用やエージェント手数料、翻訳者印税など、コストが高い。そのため、市場が小さくなる一方の出版業界では手を出しにくくなっている。海外では何カ国語にも訳されて読まれているのに、日本では出版されない作品も多い。 そうした作品を翻訳出版するため、制作に関わる費用の一部をクラウドファンディングで集める仕組みを作ったのが株式会社サウザンブックス社だ。作品を届けたい人が発起人となり、読みたい人が支援をする新しい仕組みでは、いったいどんな作品が届け