2022年6月、エールフランスのエアバスA320型機がジュネーブからパリへの飛行中に、コクピット内で起きた事件が明らかになった。機長と副操縦士はお互いの襟をつかみ、殴り合いを始めたのである。 止めに入った客室乗務員が着陸までコクピットに留まって監視したこともあり、事故にはならなかったものの、あわやの異常運航であった。 パイロットの暴力行為はわが国でも起きている。 2016年6月、国内大手の航空会社で発生した事件、幸いステイ先の地上だったので、乗務予定の便が欠航するだけで済んだものの、飛行中なら危険な状況に陥る可能性もあった。このときは副操縦士が、機長と通報を受けて駆けつけた警察官を殴り逮捕され