歴史の教科書で鎌倉幕府のページを開くと、拍子抜けするほどシンプルな組織図が載っています。将軍の下に「侍所」「公文所(政所)」「問注所」という、三つの機関があるだけ、というものです。こんな簡単な組織で、政府としてやってゆけるの? と心配になってしまう人もいるかもしれません。では、これらの部局は、どのような業務を分担していたのでしょう。