糖尿病は「生活習慣病」の一つとされる。その言葉から、「食べ過ぎ飲みすぎ、運動不足、不摂生な生活を重ねたから生活習慣病を発症した」と受け止められることが多い。だが実は糖尿病は、遺伝による要因が一番大きく、そこに環境や生活習慣という要因が関与して発症する病気だ。それなのに糖尿病患者は「悪い生活習慣を重ねた人」という目で見られることで、過大なストレスを受けている。「生活習慣病」という言葉は果たして使い続けるべき言葉なのか。