日本全国を震撼させた東日本大震災から10年。依然として日本全国で地震が発生し、30年以内にマグニチュード7クラスの首都直下型地震が発生する確率は70%といわれる。こうした中で、地震のリスクにどう対応していけばよいのだろうか。日本損害保険協会会長の舩曵真一郎氏は「確率ではなく、日本全国どこでも地震が起きる可能性があることを再認識して欲しい」と語る。 阪神・淡路大震災を引き起こしたのは六甲・淡路島断層帯だが、内閣府によると、当時の30年以内の地震発生確率は0.02%から8%に過ぎなかったという。その確率であの大震災が発生したのである。 南海トラフ地震についてはマグニチュード8からマグニチュード9ク