16世紀のヨーロッパに吹き荒れた宗教改革の嵐は、各国で旧教と新教の深刻な対立を生み出すことになった。フランスもその例に漏れない。フランスの新教徒「ユグノー」は、ユグノー戦争の結果、いったんは信教の自由を保証されることとなったが、その後、宗教政策の転換により弾圧の対象となってしまう。密かに国外に逃れた彼らは、皮肉にもフランス文化の地位を高め、定住先の国家の経済発展に大きく寄与することになる。