2021年の春闘は、先行する製造業で結果が出揃いつつある。金属労協がとりまとめた大手企業における賃金改善(ベースアップ)の要求・回答状況をみると、今年は組合側が要求を控える動きが目立った。コロナ禍で経営環境が悪化する中、自動車の一部や造船重機等では、組合側がベアを遠慮する動きが生じたのだ。