東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗前会長のジェンダーに関する不用意な発言は、人としての思いやりに欠ける面が多い森氏が象徴する「国民不在の五輪」に対する人々の積年の憤りを爆発させた。こうした国内の怒りと、欧米からのジェンダー平等化の外圧を巧みに組み合わせて政治的に利用したのが、日本人の「欧米出羽守(おうべいではのかみ)」勢力だ。その組織的な世論操作が功を奏し、森氏は辞任に追い込まれた。
ジェンダー平等が行き渡った社会は本当に持続可能か
将来世代の犠牲の上に成り立つ女性の自立、森発言は間違ってない
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