「にいちゃん、いい子おるよ」という遣り手婆の呼び込みと、赤絨毯の上がり框(かまち)に座った女性の嬌声が響く飛田新地の片隅に、往事の雰囲気を伝える廃屋が遺されている。「満すみ」だ。内部は老朽化が進んでおり、ところどころ床が腐っている。だが、一歩中に足を踏み入れれば、「飛田遊廓」と呼ばれた時代の記憶が色鮮やかによみがえる。
飛田新地、築90年超の廃屋から出てきた“お宝”
昭和初期の遊廓建築の痕跡を15枚の写真で振り返る(後編)
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