一日も早く米経済を正常な状態に戻したいドナルド・トランプ大統領にとって目の上のたん瘤になってきたのは、米政府対策本部の有力メンバーのアントニー・ファウチ博士だ。そのファウチ博士が5月12日の上院厚生教育労働年金委員会の公聴会で「拙速な経済再開は手の付けられない感染拡大の引き金になりかねない」と警告を発した。