日本のカレーは、明治期の文明開化とともにイギリスから入ってきた。それから150年近く。なぜ、日本人は、そこまでカレーを独自に発展させることに執心してきたのだろう。この謎に深く迫れる本がこの8月に出た。水野仁輔著『幻の黒船カレーを追え』(小学館)だ。