「旅の途中なんです」と私はフォンセカ大統領に挨拶した。「お嬢さん、カーボベルデへようこそ。楽しんでますか?」と大統領も、通り一遍の挨拶を返した。鷹揚なラテン男といった雰囲気で、しかしどこか気品があった。